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学校検診の結果もご持参ください

[2023.05.12]

新学期が始まると各校で検診が始まります

学校検診は児童、生徒の健康状態をチェックするのが目的です。
検診は学校生活、さらに社会生活を正常に楽しく過ごす事ができるようにという願いで実施されています。

当院ではどの学校の検診結果をお持ちいただいても診察が可能です。

通常の診療予約を取得していただき、検診結果をお持ちください。

耳鼻科検診について

耳鼻科検診について、ほとんどの学校で行われる方法は同じだと思います。私も大学病院に所属していた時はいくつかの学校の検診を担当したことがあります。

耳鼻科検診は聴診や検査(聴力検査は医師以外のものが施行します)がないので、診察のスピードが早く、医師一人で300-400人診ることも少なくありません。

耳鼻科検診では、ライトおよび専用の器具を用いて耳・鼻・のどを診察します。全く痛みはありません。

しかし、この検診はあくまで視診(見た目の所見)のみですので、十分ではありません。したがって、診断は確定と疑いどまりの方の両方が含まれます。

検診で異常を指摘されても心配しすぎずに、まずは耳鼻科専門医のいるクリニックを受診してください。

耳鼻科検診で主に指摘される病名はあらかじめ項目が決まっており、ほかのまれな病気が疑われる場合は手書きでその病名を記載する方法で行われているところが多いと思います。

以下に耳鼻科検診でよく指摘される病名を列挙します。

耳垢栓塞

耳垢が外耳道をふさぐほど溜まっている状態。 耳垢は、闇雲に取ればいいというものではありません。耳垢を取らないで水泳をすると、外耳道炎や耳せつ(おでき)の原因になります。 自宅でムリに取ろうとすると外耳道を傷つけたりするので、耳鼻科医にとってもらってください。

慢性中耳炎

鼓膜に穴があいており感染を起こすと耳だれが出てきます。 聞こえが悪くなるばかりでなく、長期にわたって耳だれが続くことがあります。水泳は厳重な注意が必要です。多くの場合、手術による治療が必要になります。

滲出性中耳炎

鼓膜の奥の中耳腔という場所に滲出液がたまる病気です。中耳の粘膜の炎症と耳管の働きの低下があると、 粘膜からしみ出た滲出液が中耳腔にたまるようになると考えられています。 子供では3歳頃から10歳頃までに多くみられます。子供の難聴の原因では一番多いものです。 原因には、乳幼児期の急性中耳炎や慢性副鼻腔炎、アデノイド増殖症などが上げられます。

慢性鼻炎

鼻の中が腫れ、鼻汁・鼻づまりが常にあり、絶えず鼻をかんだり、鼻をグズグズ鳴らしたりします。 アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎が隠されていることもありますので、よく調べることが必要です。

副鼻腔炎

慢性になるといわゆる蓄膿症のことです。副鼻腔の病気で、鼻づまり・鼻血・頭痛の原因となることがあります。

アレルギー性鼻炎

アレルゲンとして、ハウスダスト・ダニ・花粉・カビなどがあります。 目や皮膚の症状を伴うことも多く、アレルゲンにより対策が異なります。鼻血や副鼻腔炎の原因となりやすく、喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー性の病気を合併していることもあります。

鼻中隔弯曲症

鼻の真ん中の仕切りの軟骨が、ひどく曲がっている病気で、鼻づまり・鼻血・頭痛の原因となることがあります。治療は手術しかありませんが、幼少期に行う必要はありません。

アデノイド肥大

鼻の奥にある咽頭扁桃が大きくなっています。耳・鼻の病気の原因となる場合が多く、難聴・鼻づまりを起こし集中力がなくなります。個人的には耳鼻科検診でこれを指摘するのは不可能と考えています。(鼻の奥にあるのでカメラでなければみれないからです)

扁桃肥大

扁桃腺は幼少期には生理的に大きいことが少なくありません。扁桃腺が大きすぎると呼吸困難・いびき・飲み込み困難を生じることがあります。大きすぎて障害があったり、炎症を 起こしやすい場合は、手術を要する場合もあります。お薬で治すことはできません。

扁桃炎

扁桃が赤く腫れて、時に膿がつきます。痛みや熱があるばかりではなく、リウマチ熱や腎炎などの原因となることがあります。検診でこれが指摘される前に、すでに咽頭痛などで耳鼻科か小児科を受診していると思います。

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