マイコプラズマ感染症
マイコプラズマ感染症とは
マイコプラズマ感染症は、マイコプラズマ・ニューモニアというウイルスによって引き起こされる呼吸器感染症です。このウイルスは、細菌とウイルスの中間の大きさを持つ病原体です。
マイコプラズマ感染症の特徴
マイコプラズマ感染症は、1984年、1988年のオリンピックの年に流行したことからオリンピック熱と呼ばれており4年周期で流行するといわれていました。しかし今は、1年を通して見られ、特に11月~12月の冬に患者数が増加する傾向があります。また、発症年齢は5歳~14歳の若年層に多くみられますが大人や乳幼児にも感染することがあります。
マイコプラズマ感染症の症状
マイコプラズマ感染症は、潜伏期間が2~3週間と長く、感染すると発熱や乾いた咳が長引くなどの症状が現れます。この他にも、
・咽頭痛
・頭痛
・倦怠感
・嘔吐、下痢
などの症状が起きることがあります。
また、マイコプラズマは感染すると3~5%程度が重症化して肺炎になるといわれており、熱が下がった後も長期にわたって咳が続くのが特徴です。
マイコプラズマ感染症の診断と治療
問診や、周囲の感染状況などを考慮して医師の判断のもと迅速検査を実施します。ただ、マイコプラズマ感染症は自然に回復しますので、基本的には対症療法となりますが、必要に応じて抗生剤を処方します。
マイコプラズマ感染症の予防法
マイコプラズマ感染症を予防する方法は、他の呼吸器感染症と同様です。
・手洗い、うがい
・感染者との接触を避ける
・マスクの着用
・こまめな換気
登園(登校)基準
マイコプラズマは、学校保健安全法で「第三種学校伝染病」にしていされており、急性期は出席停止で全身状態が良ければ登校可能とされておりますが、園や学校に確認されることをおすすめします。