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小児の耳鼻咽喉科疾患について

小児の『みみ・はな・のど』の特徴

小児耳鼻咽喉科では、子ども特有の症状としてよくみられる耳鼻咽喉科領域の疾患が対象になりますので、乳幼児から中学生くらいまでのお子様の診療科となります。
成人と異なり、子どもはあらゆる器官が未発達な状態であり、何も鼻や耳に限ったことではありませんが、耳の領域であれば小さなお子様は耳管が太く短く水平な構造になっているため、風邪などを引いた際にウイルスが中耳に入りやすくなることから、中耳炎(急性中耳炎)をよく起こすといったことがあります。
このようなことから、小児耳鼻咽喉科ではお子さまの成長を考慮に入れた診療を行っていきます。
このほか、アレルギー性の病気についても注意が必要で、最近は低年齢のスギ花粉症も増加しています。
花粉症などのアレルギー性鼻炎の他にも、小児副鼻腔炎、咽頭炎、喉頭炎、気管支炎や喘息、中耳炎もアレルギーが関係していると言われ、これらは治りにくくなっているようです。
お子様にアレルギー関連の症状が見られた場合も速やかにご受診ください。
また、耳鼻咽喉関連の症状はみられるが、風邪かどうか判別がつかない、耳掃除をしてあげたいけど傷つけてしまう心配があるという場合もお気軽にご相談ください。

みみの病気

急性中耳炎

滲出性中耳炎

外耳炎

耳垢

乗り物酔い

はなの病気

アレルギー性鼻炎

副鼻腔炎(蓄膿症)

鼻出血

睡眠時無呼吸症候群

アデノイド肥大

のどの病気

扁桃炎、扁桃肥大

溶連菌感染症

アデノウイルス、ヘルパンギーナ

耳下腺炎(おたふく)

 声のかすれ(声帯結節)

抗菌薬(抗生物質)の使用について

子供は大人に比べて体力が弱いことや、上手く表現ができないため、症状を早期に抑えてあげたいと考えています。
そのため抗菌薬の適応がある場合は処方し、早期の症状改善を目指します。
ただし、抗菌薬はウイルス性の病気には効果が無く、細菌性の病気でも細菌の種類と抗生剤の種類によっては効果の有無が異なりますので、何らかの感染が疑われる場合は菌の種類を特定する検査を積極的に行い、無用な抗生剤の使用はしないように心がけています。
実際の診察にあたっては、「抗菌薬を使用して欲しい」「抗菌薬はできる限り使用して欲しくない」というような保護者の方のご希望も伺った上で、医師として処方を決定しますのでご希望がある場合はお申し出ください。

耳掃除(耳垢)について

耳の中の皮膚は弱く、大人の方でも頻回に耳掃除をすると外耳道炎という病気になることがあります。
子供の耳の中の皮膚はより繊細で、穴自体も小さい上、暴れることがあるのでご家庭での耳掃除は皮膚を傷つける恐れや外耳道炎になる恐れがあります。
ですからご自宅では耳の穴の入り口付近を優しく拭いてあげる程度にされることをお勧めしています。当院では顕微鏡を使用して耳の中をライトで照らしながら専用の器具を用いて耳垢を取り除きますので、子供の耳垢が気になるという場合はお気軽にご来院ください。

耳垢・耳掃除について

鼻吸い(鼻水の吸引)について 

大人も子供も鼻と耳が耳管という管で繋がっています。子供は成長段階にあるため耳管が太く、傾きもゆるやかなため、風邪などをひいた時に鼻やのどにいる細菌が耳管を通って耳に入りやすく容易に中耳炎にかかります。
また、鼻水は子供の長引く咳の原因になります。子供は鼻を上手くかめないため鼻水が喉に垂れていき、咳を誘発します。夜になると痰がからむ咳が目立つ場合はぜんそく以外に鼻水による咳が疑われます。
お子さまが鼻水を出している時は積極的に鼻の吸引をしてあげることで鼻づまり、咳などの症状が楽になる上、中耳炎などへの移行のリスクも抑えられるので鼻水を吸ってあげるようにしてください。
当院でも鼻水の吸引を行っておりますがこまめに吸引することで子供が楽になるため、保護者の方の通院の負担を考え、ご自宅でも吸引をしていただくことをお勧めしております。

鼻みずの吸引について

鼻水を頻繁に出している子供は風邪以外にアレルギー症状として鼻水が出ているケースが良くあります。最近では幼小児の花粉症患者さんもめずらしくなくなりました。
アレルギーがある場合はアレルギーの原因(アレルゲン)を調べて日常生活からアレルゲンを取り除くことでずいぶんと楽に過ごせるようになるのですが、子供の場合注射器や採血を怖がってしまってなかなか調べられないことが多いように感じます。
当院では調べられるアレルゲンは限られるものの、注射器を使わず指先からの採血ですぐに結果がわかる検査も導入しておりますので、お子様が年に何回も鼻水を出している場合はご相談ください。

注射器を使わず指先からの採血で当日に結果がわかる検査について

お子様の診察時の注意点について

耳鼻咽喉科では多くの処置を行います。処置は、内服薬以上に効果を示す場合があります。特に、お子さんは急性中耳炎、急性副鼻腔炎を起こしやすく、耳、鼻処置が必要です。処置に際しては細心の注意を払って行っており、なるべく怖がられないような対応を心がけております。しかしお子様からすれば慣れない処置は怖いものですので、どうしても動いたり、暴れたりしてしまうことがあります。
泣いている子供をおさえるのはかわいそうとの気持ちは当院でも同じではございますが、やさしくおさえた結果、思わぬ事故に繋がってしまう可能性も秘めております。当クリニックでは、処置の必要性を十分理解していただいた上、安全に処置を受けて頂けるように努めています。親御様におかれましては、下記のようにお子様の固定にご協力をお願いできれば幸いです。診察時にスタッフからもお願いさせていただきます。

上のように親御さんに椅子に座っていただき、膝の上にお子様を座らせます。親御さんはお子様を上から包み込むように固定してくださるようお願いしています。

 

記事執筆者

池袋ながとも耳鼻咽喉科
院長 長友孝文
日本耳鼻咽喉科頭頚部外科学会 専門医    


医院情報


医院名  池袋ながとも耳鼻咽喉科


所在地  〒170-0012 
      豊島区上池袋4-29-9  北池テラス4階


電話番号 03-6903-4187 


診療科目 耳鼻咽喉科 / 小児耳鼻咽喉科 / アレルギー科


 

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