風邪(かぜ)は何科?症状や治療法を解説!
耳鼻咽喉科専門医が解説
風邪は何科を受診する?耳鼻科・内科の選び方と受診の目安
「風邪かもしれないけれど、何科に行けばいい?」と迷う方へ。鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、発熱など、症状によって相談しやすい診療科は少し変わります。
結論からいうと、一般的な風邪は内科でも耳鼻咽喉科でも診療できます。とくに鼻・のど・耳の症状が中心の場合、耳鼻咽喉科では鼻やのどを直接観察し、鼻水の吸引、ネブライザー、必要な検査を行えることが強みです。
一方で、強い息苦しさ、胸の痛み、腹痛・下痢が主症状、基礎疾患がある方の全身状態悪化などは、内科や救急受診が適する場合があります。
このページでわかること
風邪は何科に行くべき?
風邪は、正式には「風邪症候群」と呼ばれ、鼻、のど、気管などの上気道に起こる急性の感染症です。原因の多くはウイルスで、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、たん、発熱、だるさなどが出ます。
「風邪=発熱」と思われがちですが、熱がなくても風邪のことはあります。反対に、発熱が強い場合はインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、扁桃炎、肺炎など、ほかの病気との見分けが必要になることもあります。
| 症状・状況 | 相談先の目安 |
|---|---|
| 鼻水、鼻づまり、後鼻漏、のどの痛み、声がれ、耳の痛みが中心 | 耳鼻咽喉科で相談しやすい症状です。鼻やのど、耳を直接確認できます。 |
| 咳、たん、のどの違和感が続く | 耳鼻咽喉科でも相談できます。胸の苦しさやゼーゼーが強い場合は内科も検討します。 |
| 腹痛、下痢、吐き気などお腹の症状が中心 | 内科・消化器内科が適していることがあります。 |
| 高熱、強い倦怠感、呼吸苦、胸痛、意識がぼんやりする | 内科、救急外来、発熱外来などを含め、早めの受診が必要です。 |
風邪で耳鼻咽喉科を受診するメリット
鼻・のど・耳を直接診察できる
風邪の症状は、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、耳の痛みなど、耳鼻咽喉科の専門領域に集中します。必要に応じてファイバースコープで鼻やのどの奥を確認できます。
その場で症状を軽くする処置ができる
鼻水の吸引、鼻処置、ネブライザーなどにより、鼻づまりや後鼻漏によるつらさを軽くできる場合があります。小さなお子さまの鼻水にも対応しやすいです。
合併症を見逃しにくい
風邪のあとに中耳炎、副鼻腔炎、扁桃炎を起こすことがあります。耳の痛み、黄色・緑色の鼻水、強いのどの痛みがある場合は、耳鼻咽喉科での確認が役立ちます。
抗生物質が必要か判断しやすい
風邪の多くはウイルス性で、抗生物質は基本的に効きません。細菌感染の合併が疑われるときに、診察所見をもとに必要性を判断します。
池袋ながとも耳鼻咽喉科では、耳鼻咽喉科専門医が、鼻・のど・耳の症状を中心に診察します。北池袋駅から徒歩2分、JR板橋駅から徒歩7分です。
風邪の主な症状と見分け方
一般的な風邪では、のどの違和感や痛みから始まり、鼻水、鼻づまり、咳、たんが続くことが多く、症状のピークは数日前後です。多くは7〜10日ほどで改善しますが、咳や鼻症状が長引くこともあります。
鼻水・鼻づまり
鼻の粘膜に炎症が起こることで、鼻水や鼻づまりが出ます。透明な鼻水から始まり、経過中に粘り気が出ることがあります。黄色や緑色の鼻水、頬の痛み、頭痛、においが分かりにくい状態が続く場合は、副鼻腔炎を合併している可能性があります。
のどの痛み
咽頭や喉頭に炎症が起こると、飲み込むと痛い、のどがイガイガする、声がかすれるといった症状が出ます。強い痛み、高熱、白い膿、口が開きにくい、よだれが出る、息苦しいといった症状がある場合は早めの診察が必要です。
咳・たん
咳は、のどや気道の炎症、後鼻漏、たんなどで起こります。風邪のあとに咳だけが残ることもありますが、長引く咳、息苦しさ、胸痛、血の混じるたん、喘息の悪化がある場合は注意が必要です。
発熱
風邪でも発熱することはありますが、発熱の程度は原因ウイルスや体調によってさまざまです。高熱、強い関節痛、急な悪寒がある場合は、インフルエンザなどの検査を検討することがあります。
子どもの鼻水・咳
お子さまは鼻をうまくかめず、鼻水が長引くことで中耳炎や副鼻腔炎につながることがあります。眠れないほどの鼻づまり、耳を痛がる、機嫌が悪い、発熱が続く場合は耳鼻咽喉科でご相談ください。
風邪の治療は何をする?
風邪の多くはウイルス感染のため、治療の中心は安静、水分補給、睡眠、症状を和らげる薬による対症療法です。薬で風邪のウイルスそのものを直接治すわけではありません。
- のどの痛みや発熱には、必要に応じて解熱鎮痛薬を使います。
- 咳やたんには、咳止め、去痰薬、漢方薬などを症状に合わせて検討します。
- 鼻水・鼻づまりには、鼻処置、吸引、点鼻薬、内服薬などを組み合わせます。
- 細菌感染の合併が疑われる場合のみ、抗生物質を検討します。
「市販薬で様子を見てよいか」「抗生物質が必要か」「仕事や学校に行ってよいか」は、症状の強さ、経過、周囲の流行状況によって変わります。迷う場合は受診して確認してください。
早めに受診した方がよいサイン
次のような症状がある場合は、風邪と思い込まず、早めに医療機関へ相談してください。
- 38度以上の発熱が続く、または急に高熱が出た
- 息苦しい、胸が痛い、ゼーゼーする
- のどの痛みが非常に強い、飲み込めない、口が開けにくい
- 耳の痛み、聞こえにくさ、耳だれがある
- 黄色・緑色の鼻水、頬や額の痛み、強い頭痛がある
- 咳が2〜3週間以上続く、夜眠れないほど咳が出る
- 乳幼児、高齢者、妊娠中、基礎疾患がある方で症状が強い
風邪がきっかけで起こる合併症
風邪のあとに、中耳炎、副鼻腔炎、扁桃炎、肺炎などを起こすことがあります。耳鼻咽喉科では、耳・鼻・のどの合併症を診察し、必要に応じて内科や救急受診が適切かも判断します。
中耳炎について、副鼻腔炎について、扁桃炎についてもあわせてご覧ください。
風邪を予防するためにできること
風邪は飛沫感染や接触感染で広がります。基本的な対策は、手洗い、うがい、咳エチケット、十分な睡眠、こまめな水分補給です。のどや鼻の乾燥を避けるため、室内の加湿も役立ちます。
体調が悪いときは無理をせず、周囲にうつさない行動も大切です。発熱や強い咳がある場合は、受診前に予約方法や発熱外来の案内をご確認ください。
風邪に関してよくある質問
Q. 風邪は耳鼻科と内科のどちらに行けばいいですか?
鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、耳の痛みなどが中心なら耳鼻咽喉科で相談できます。腹痛・下痢が中心、胸の症状が強い、基礎疾患があり全身状態が悪い場合は内科が適することがあります。
Q. 熱がない風邪でも受診していいですか?
受診できます。風邪は発熱が必ず出る病気ではありません。鼻水、のどの痛み、咳、声がれなどがつらい場合や、長引く場合はご相談ください。
Q. 風邪に抗生物質は必要ですか?
風邪の多くはウイルスが原因のため、抗生物質は基本的に効きません。ただし、中耳炎、副鼻腔炎、扁桃炎など細菌感染の合併が疑われる場合は、診察所見をもとに処方を検討します。
Q. 子どもの鼻水だけでも耳鼻科に行っていいですか?
大丈夫です。小さなお子さまは鼻をうまくかめず、鼻水が長引くと中耳炎や副鼻腔炎につながることがあります。鼻水吸引や耳の確認もできます。
Q. 風邪は何日くらいで治りますか?
多くは7〜10日程度で改善します。ただし咳や鼻症状が長引くことがあります。症状が悪化する、2週間以上すっきりしない、高熱や息苦しさがある場合は診察をおすすめします。
池袋・北池袋で風邪症状の相談なら
池袋ながとも耳鼻咽喉科は、北池袋駅徒歩2分、JR板橋駅徒歩7分の耳鼻咽喉科・小児耳鼻咽喉科です。鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、耳の痛みなど、風邪に伴う耳・鼻・のどの症状でお困りの方はご相談ください。

