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鼻整形前の鼻腔培養検査について

美容手術前の鼻腔培養検査

鼻の美容整形前の鼻腔培養検査は、自費検査となります。

美容整形手術の執刀経験がないため、検査をした方が良いかどうかについてはお答えできかねます

結果について、例えばMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)が出た場合はどのような対応をするかは、執刀医の先生とご相談下さい。

※大学病院などの大きな病院で何らかの病気を入院で治療する場合は、入院手術前に鼻腔MRSA検査を行っていました。病院には多くの免疫機能が低下した患者様がいるため、MRSA保菌の状態で入院するとほかの患者様に移してしまうリスクがあるからです。入院前の検査でMRSAが検出された場合は、軟膏で除菌していただき入院手術としていました。
美容手術の術前に関しては、どのように対応するかの知識経験が当方にはないため、はっきりと言い切ることはできませんが、やはりMRSAが検出された場合は事前に除菌したり術式を変更するといった対応をされる先生が多いのではないでしょうか。

MRSAが検出された場合、自費になりますが軟膏での対応は当院でも可能です。(基本的には軟膏治療です。内服薬で治療することはほぼありません)

検査のタイミングは、手術日程の目処がある程度決まってからの方が良いと思います。

また、術前採血検査を希望される場合も施行可能ですのでお申し付けください。

 注)検査と同じ日に花粉症や風邪に対する保険診療・処方はできません。(混合診療となるため禁止されております)

費用

・鼻腔培養検査

 4,000円(税込)

・術前採血検査(手術する病院から事前に測定項目の指定がある場合は、そのデータもお持ちください)

 8,000円(税込) ※感染症検査(HBV、HCV、梅毒など)なし

 10,000円(税込) ※感染症検査(HBV、HCV、梅毒など)あり①

 12,000円(税込) ※感染症検査(HBV、HCV、梅毒など)あり② (測定項目が25項目以上の場合)

・血液型検査(ABO、Rh(D))

 2,500円(税込)

 

 

予約方法

※鼻腔培養検査(美容)の枠でご予約してください。それ以外の枠では対応できません。

※土曜日は検査ができません。

 

デジスマアプリをDLして、Web予約をしてください。

結果のデータをアプリに送付できますので、再受診の必要がなくなります。

アプリをDLしなくても予約が可能ですが、その場合は、結果を聞くために再受診が必要となります。(お電話では対応しておりません)

 

「デジスマアプリ」のダウンロード

所要時間:3分〜5分。お手間は最初だけとなります。
以下のリンクかQRコードからダウンロードをお願いします。

アプリDL済みの方には、結果をアプリ上でお知らせすることができます。

 


 

鼻腔培養検査のやり方

両鼻の入口で綿棒を回転させるように擦ります。

コロナやインフルエンザの検査のように、綿棒を鼻の最深部までは挿入しないため、痛みはほとんどありません。

結果について

1週間程度で結果がでます。

①医師から結果の説明をご希望の場合 → 受診が必要

②データだけで良いという場合 → MRSAの有無は(+)か(ー)かですので皆様ご理解いただけると思います。口頭でのご説明が不要な場合は、デジスマアプリに結果のデータをPDF形式で送付させていただき終了となります。

(※アプリ上で、結果に関するご質問をいただいても対応しておりません)

以下のようなデータが出ます。

Q&A

Q: 鼻の美容形成手術前に鼻腔培養を行う意義は何でしょうか?

A: 鼻の手術前に鼻腔培養検査を行うのは、術後感染のリスクを事前に把握し対策を講じるためです。鼻腔は黄色ブドウ球菌(S. aureus)の常在部位であり、特にMRSAを保菌している場合には手術創部への菌の混入による術後感染(手術部位感染, SSI)のリスクが高まります。美容目的の鼻手術では感染が起きると仕上がりに大きな支障が出るため、事前にリスク因子をチェックし必要なら除菌などの対策を行うことが重要です。
美容外科クリニックでも、鼻の手術を受ける全患者に術前鼻腔培養を必須検査とし、MRSAなどリスクの高い菌が見つかった場合は除菌治療(※別途費用)を行うという方針を取っている所があります。したがって検査でMRSA陽性であれば、術前にその菌を除去するための処置が追加で必要となります。場合によっては手術日程の調整(除菌が完了するまで延期)や、使用する術中抗菌薬の変更(通常の予防抗生剤に加えMRSAに有効な薬を使う)といった対応が取られます。
逆に検査を行わずに未知のMRSA保菌のまま手術を行った場合、傷の感染やプロテーゼなど人工物の感染リスクに気付かず手術してしまうことになり、予期せぬトラブルにつながりかねません。以上のように、鼻腔培養検査はリスクの高い菌の有無を調べて手術の安全性を高めるための意義があり、結果次第で手術前に必要な対策が変わることがあります。

Q: 鼻腔培養でMRSAが検出された場合はどう対処すべきですか?

A: まずは、一般論として鼻腔からMRSAが見つかっても症状がない「保菌」の状態であれば、ただちに全身的な抗菌薬治療を行う必要はないとされています 。MRSAは健康な人でも鼻や皮膚に保菌していることがあり、無症状の場合は経過観察となるのが一般的です。ただし手術を控えている場合や院内感染リスクが高い場合には、手術部位感染(SSI)予防のため事前にMRSA除菌を検討します 。具体的には、鼻腔内に抗菌軟膏(ムピロシン〈商品名バクトロバン〉など)を塗布してMRSAを減らす処置による除菌措置が推奨されています。実際、日本のガイドラインでも術前にMRSA保菌が判明した患者には、抗MRSA薬の予防投与に加えて鼻腔内ムピロシン軟膏塗布などによる除菌を行うよう推奨されています 。
一方で、特に手術予定がない日常生活上では、石鹸での手洗いやアルコール消毒など標準的な衛生対策を徹底し、自身から他者への菌の拡散防止に注意することが大切です。MRSA保菌者でも症状が出なければ過度に心配する必要はありません。
手術に関しては、執刀医がそのすべての責任を負うべきと考えておりますので、鼻の美容形成に関しては、術前に執刀医に方針をご相談されることをお勧めいたします。

Q: MRSAが陽性だった場合、鼻に軟膏を塗布することで陰性化(除菌)できますか?その医学的エビデンスはありますか?

A: はい、鼻腔内に抗菌軟膏(ムピロシン軟膏)を塗布することでMRSA保菌を陰性化できる可能性があります。実際、ムピロシン(バクトロバン)鼻腔用軟膏は鼻腔内のMRSAを効果的に除菌できることが多く、日本のガイドラインでも術前除菌法として推奨されています 。医学的エビデンスとして、ムピロシン軟膏を数日間使用すれば90%以上の症例で鼻腔内のMRSAを除去できたとの報告があります。また海外の大規模研究では、MRSA保菌者に対し定期的に5日間のムピロシン鼻腔塗布と消毒薬洗浄を行うことで、MRSAによる感染症リスクを有意に低減できた(術後のMRSA感染発生率がおよそ30%減少)との結果も示されています。
軟膏による局所除菌は有効ですが、完全に永久的な除菌を保証するものではなく、時間の経過とともに再び保菌状態に戻る場合もあります。そのため必要に応じて手術直前など適切なタイミングで除菌を行い、効果を確認することが重要です。また、ムピロシン耐性菌の出現も報告されているため 、安易な長期連用は避け、医師の指示に従った適切な方法で使用します。

Q: ムピロシン軟膏を使用する場合、どのくらいの期間塗布すべきでしょうか?

A: 一般的な除菌プロトコールは短期間(約5日以内)です。日本の術前感染対策ガイドラインでは、手術前の鼻腔MRSA保菌者に対し1日2回のムピロシン軟膏塗布を5日間行うことが推奨されています 。一方、国内の一部施設では1日3回・3日間の短期集中塗布でも十分効果があるとされており、実際3日間の使用で90%以上の患者でMRSAが除去できたとの報告もあります。重要なのは連続使用期間を長引かせないことで、海外の報告では7日を超える連続使用は耐性菌出現のリスクから避けるべきとされています。したがって軟膏による除菌は概ね3~5日程度の期間で行い、それで除菌できない場合でも追加で長期間ダラダラと使い続けることはしません。必要に応じて一定期間をおいてから再度トライするか、他の方法(消毒薬の併用など)を検討します。具体的な使用法や日数は主治医の方針によりますので、指示に従ってください。

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