鼻うがいは花粉症、副鼻腔炎、慢性上咽頭炎、新型コロナ後遺症に有用な方法です。最初はなれないと思いますが、徐々に継続していくうちにできるようになります。
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鼻うがいについて

目的
使用方法
回数
注意事項

目的

鼻のなかに付着した花粉、ハウスダストなどの抗原物質、ウイルスや細菌を含む鼻汁を洗い流す治療です。他にも腺毛機能(異物や病原体を外に出す作用)の改善や粘膜の保護効果があります。

使用方法

 準備

ハナクリーンSの場合

 

  1.  ボトルキャップをはずし、ボトル側面のHライン(150ml)まで 給湯器で
    約40℃のお湯(もしくは熱めのシャワー)をいれます。給湯器を使用しない
    場合はCのラインまで水を入れてHのラインまで熱湯を注ぎ足すと約40℃になります。ボトル裏面にある温度計で適温になっていることを確認します。
  2. 付属の洗浄剤サーレS1包を入れてよく溶かします。(後述の自作洗浄液で代用可能)
  3. ボトルキャップ上方のノズルを上まで完全に引き上げ、キャップを締めます。
 サイナス・リンスの場合

  1. ボトルに36℃程度のお湯を240ml入れます。(自作の洗浄液でも代用可能)
  2.  付属の洗浄剤をボトルに入れてよく溶かします。
  3. キャップを締め、軽く振って洗浄剤を溶かします。

※上記以外の洗浄器を使用される場合には添付の説明書を参照してください。

 手順

  1. 前かがみになり、ノズルを軽く鼻に押しあてます。
  2. 「えー」と声を出しながらボトル中心部を押して鼻内を洗浄します。数プッシュごとに左右切り替えて両鼻から洗浄を行いましょう。
  3. 洗浄後は鼻を片方ずつ優しくかんで、鼻に残った洗浄液を出します。
  4. 洗浄が終わったらボトル1/3まで水を入れ、ボトルを押して中に残った洗浄液を洗い流し、内部の水分が取り除けるまで空押しします。(カビや細菌の繁殖予防に必ず行ってください)
  5. ノズルをよく洗い、全体も軽く洗ってから水気をふき取り、しっかり自然乾燥してください。

回数 

1日1~2回程度
※鼻の手術を受けた後は一般的に1日3回、片側150mlずつの洗浄が推奨されます。
1日あたりの回数に上限はありません。鼻腔の状態によっては洗浄の回数や洗浄量を増やすことがあります。詳細は担当医や看護師にご確認ください。

注意事項

洗浄液は①洗浄液を入れた鼻孔から、②反対側の鼻孔から、③鼻の奥を通って口からでてきます。洗浄液がどこからでてきても鼻の中は充分に洗えています。無理に口から出そうとして水圧を強くしすぎたり、反対の鼻を塞いだり、吸い込んだりしないでください。
※鼻の奥には耳とのどをつなぐ管があるので、圧がかかりすぎると中耳炎を起こすことがあります。初回の洗浄時にはゆっくり弱い力で押し、徐々に自分に合った圧力に調整するようにしてください。鼻を密閉しなくても洗浄はできますのでノズルを強く押し付けすぎないように注意してください。耳に痛みを感じた場合には洗浄を中止してください。

  • 洗浄後しばらくしてから鼻の奥に残った洗浄液が出てくることがありますが問題はありません。前かがみになり、首を左右に傾けると出やすくなります。耳に負担がかかるため鼻を強くかまないでください。
  • 余った洗浄液は再利用せずすぐに破棄してください。長時間使用しなかった場合には本体をよく水洗いしてから使用を再開してください。
  • 長時間使用しなかった場合には使用前に本体をよく水洗いしてください。
  • 破損や変形の原因となるため、容器に熱湯のみを入れたり、直接日光のあたるところや高温になるところに置いたりしないようにしてください。
  • 小さい子どもの手に届かないところに保管してください。

 食塩を使った洗浄液の作り方 

生理食塩水は浸透圧が体の組織に合っているため、しみることがなく、組織へのダメージも少ないと考えられています。

・食塩4.5g(小さじ1杯弱)
・水道水500mL

上記を合わせて一度沸騰させ、冷ましたら完成です。

  • 1度の洗浄では150~250mlを使用します。
  • あじしおや他のミネラルを含む岩塩などは使用しないようにしてください。

(図は東京鼻科学研究所、NeilMedのHPより引用、一部改変)

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