アデノウイルス感染症
アデノウイルス感染症の特徴
アデノウイルスは、呼吸器、目、腸、泌尿器などに感染症を起こす原因ウイルスです。1953年に発見され、51の型に分類されています。特に1~8型が病気と関係が深いとされています。多くの型が存在するため、免疫がつきにくく、何回も感染する可能性があります。
アデノウイルスは、春から夏にかけて流行しやすいウイルスで6月頃から増え始め、夏にピークを迎えます。また、アデノウイルスは咳やくしゃみなどによる飛沫感染や手指やタオルなどを介した接触感染などの他に、プールの水を介して感染することが多く、プール熱とも呼ばれています。
アデノウイルスは、1953年に初めて発見されました。51種類に分類されるこのウイルスは、特に1~8型が人間の病気と密接に関連しています。これらの型は、呼吸器感染症、咽頭結膜熱(プール熱)、流行性角結膜炎、胃腸炎、出血性膀胱炎など、様々な病気を引き起こす原因となっています。アデノウイルスは、その多様性と免疫がつきにくい性質から、繰り返し感染するリスクがあります。
アデノウイルス感染症の症状
アデノウイルス感染症は、5~7日の潜伏期間を経て以下の症状が出ることがあります。
・37℃~39℃の発熱
・目やに、目の充血
・鼻水、鼻づまり
・咳
・喉の痛み
アデノウイルス感染症の診断と治療
アデノウイルス感染症が疑われる場合は、迅速検査を行います。
ただし、アデノウイルスに効く薬はないため対症療法が中心となり、高熱の場合は解熱剤を使用し、目やにが目の充血に対しては点眼薬を処方します。
アデノウイルス感染症の予防法
アデノウイルスの感染を予防するためには次の方法があります。
・手洗い、うがい
・マスクの着用
・患者と同じタオルを使用しない
・プールに入った後はシャワーを浴びる
・プールを塩素で十分に消毒する。
アデノウイルスは熱に弱いので、感染者が使ったタオルは熱水で洗濯すれば消毒できます。
(85℃で1分間以上)
登園(登校)基準
アデノウイルスは感染力が非常に強く、学校保健安全法で「発熱、咽頭炎、結膜炎などの主要症状が消失した後 2 日を経過するまで出席停止とする」と定められております。
そのためアデノウイルスに感染していることがわかった場合には、早めに園や学校に伝えるようにしてください。