HPVワクチン(シルガード9)
いま考えたい、
HPVワクチン。
当院では公費接種・自治体助成を利用できないため、主に高校2年生相当以上の女性・男性に、シルガード9の自費接種をご案内しています。将来のHPV感染を防ぐために。効果も、気になることも、一緒に確認しましょう。
電話でのご予約・ご相談HPVワクチンは電話予約で承ります。
感染する前に、
できる予防があります。
HPV(ヒトパピローマウイルス)は、主に性的な接触で感染する身近なウイルスです。多くは自然に排除されますが、一部の感染が長く続くと、子宮頸がんや中咽頭がんなどにつながることがあります。
シルガード9は、9種類のHPVによる新たな感染を予防するワクチンです。
- 01
女性にも、男性にも関係します
子宮頸がんに加え、男女に起こる肛門がんや尖圭コンジローマなども、対象型のHPV感染と関係します。シルガード9は男性への接種も承認されています。
- 02
感染する前の接種が基本です
最も効果が期待できるのは、HPVに感染する前の接種です。成人後も、年齢や接種歴に応じて検討できます。
- 03
予防のためのワクチンです
すでにある感染や病変を治療するものではありません。すべてのHPV感染を防ぐものでもないため、接種後も子宮頸がん検診は必要です。
HPVは、
「のどのがん」の原因にもなります。
扁桃や舌の付け根にできる「中咽頭がん」の一部は、HPVが原因です。のどのがんの治療は、食べること・飲み込むこと・話すことにも影響する場合があります。
のどを診る耳鼻咽喉科として、病気の治療だけでなく、感染を予防する選択肢もお伝えしたいと考えています。そのために、研究でわかっていることと、まだ確かでないことをあわせてご案内します。
研究で示されていること
HPVワクチンを接種した人では、口の中の対象型HPV感染が少ないという研究があります。シルガード9は、中咽頭がんに関係するHPV16型を含みます。
知っておいていただきたい限界
中咽頭がん自体を、どの程度防げるかは確立していません。日本では、中咽頭がん予防はシルガード9の承認効能に含まれていません。
接種回数は、
1回目を受ける年齢で変わります。
シルガード9の承認対象は9歳以上の女性・男性です。当院では、助成制度を利用できないため、主に高校2年生相当以上の方へ自費接種をご案内しています。以下では、HPVワクチンを初めて受け、シルガード9で接種を進める場合の標準的な日程をご案内します。注射は上腕の筋肉内に行います。
9歳〜14歳の方
- 1初回接種スタート
- 26〜12か月後初回からの間隔
15歳以上の方
- 1初回接種スタート
- 22か月後初回から
- 36か月後初回から
- 2回接種の場合、初回と2回目の間隔は少なくとも5か月必要です。5か月未満で接種した場合は、3回目が必要になります。
- すでに接種を始めている方や、別のHPVワクチンを接種した方は、ワクチン名・回数・接種日がわかる記録をご用意ください。
- 45歳を超える方は個別にご相談ください。この年齢層を対象とした臨床試験は実施されていません。
費用と、公費・助成について。
9価HPVワクチン
シルガード9
税込・診察料・ワクチン代・接種料込み
標準2回:合計60,000円(税込)
標準3回:合計90,000円(税込)
助成を利用できる方は、
指定医療機関をご確認ください。
当院では公費接種・自治体助成を取り扱っていないため、主に高校2年生相当以上の方に自費接種をご案内しています。予診票をお持ちの方も、当院で接種する場合は全額自己負担です。
豊島区の女性向け接種案内
小学校6年生〜高校1年生相当の男性
豊島区の男性向け助成案内
副反応も、きちんと知ってから。
接種のメリットと副反応の両方を理解したうえで、ご自身で選んでいただくことを大切にしています。
主な副反応
注射した場所の痛み・腫れ・赤みがよくみられます。頭痛、発熱、疲労、めまい、吐き気などが起こることもあります。強い症状や長引く症状があるときは、医療機関へご相談ください。
接種後は30分程度、院内で安静に
痛みや緊張で失神することがあるため、転倒を防ぐ目的で座ってお待ちいただきます。当日は接種部位を強くこすらず、激しい運動を避けてください。
妊娠中・妊娠の可能性がある方、血が止まりにくい病気や免疫を抑える治療のある方、過去の予防接種で強い症状が出た方は、事前にご相談ください。明らかな発熱や重い急性疾患がある方、本ワクチンの成分でアレルギー反応を起こしたことが明らかな方は、接種できません。
ご予約から接種まで。
患者さんごとにワクチンを取り寄せるため、HPVワクチンのご予約はお電話で承ります。
- STEP 01
電話で予約・相談
年齢、接種歴、希望日をお伝えください。過去のワクチン名・接種日がわかる母子健康手帳や記録をお手元にご用意ください。
- STEP 02
取り寄せ・ご来院
ご予約後にワクチンを発注します。在庫状況によって、ご希望日に沿えないことがあります。未成年の方は保護者と一緒にご来院ください。
- STEP 03
診察・接種・経過観察
体調や接種歴を確認し、医師の判断で接種します。院内で30分程度お待ちいただいた後、次回の日程を確認します。
気になること、
ひとつずつ。
よくあるご質問にお答えします。
大人になってからでも接種できますか?
接種を検討できます。性的接触の経験があっても、まだ感染していない型を予防できる可能性があります。ただし、すでにある感染を治すものではありません。年齢や接種歴によって期待できる利益が異なるため、個別にご相談ください。45歳を超える方を対象とした臨床試験は実施されていません。
男性もシルガード9を受けられますか?
はい。日本では9歳以上の男性への接種も承認されています。対象型による肛門がん(扁平上皮がん)・その前駆病変、尖圭コンジローマなどの予防が承認効能に含まれます。中咽頭がん予防は日本の承認効能には含まれていません。
途中で間隔が空いたら、最初からやり直しですか?
通常は最初からやり直す必要はありません。過去の接種記録を確認し、残りの回数と日程を決めます。ご予約の際に、ワクチン名・回数・接種日をお伝えください。
以前に別のHPVワクチンを受けています。
接種を途中まで受けた方は、シルガード9で残りを完了できる場合があります。すでに規定回数を完了した方への追加接種は、一律にご案内していません。まず接種記録を確認してご相談ください。
接種すれば、がん検診は不要ですか?
いいえ。すべての発がん性HPVを防ぐわけではありません。女性は接種後も、20歳から自治体の案内に沿って子宮頸がん検診を受けてください。
助成の予診票を当院で使えますか?
当院では公費接種・自治体助成を取り扱っていません。予診票をお持ちでも全額自己負担となります。助成対象の方は、接種前に自治体の指定医療機関をご確認ください。
WEBから予約できますか?
HPVワクチンは電話予約のみです。ご予約後にワクチンを取り寄せますので、03-6903-4187へお電話ください。
自分に合った接種を、
一緒に考えましょう。
「今からでも受けられる?」「前に何回か受けたけれど…」
接種に迷っている方も、お電話でご相談ください。

