開院1周年を迎えて
2023年12月1日をもちまして、池袋ながとも耳鼻咽喉科は開院1周年を迎えました。これもひとえに地域のみなさま、ならびに関係者のみなさまのおかげです。厚く御礼申し上げます。
良い医療を提供すべく日々努めているつもりではございますが、至らぬ点も多々あったかと存じます。それでも、この1年間に多くの皆様と出会い、多くの皆様が通ってくださっていることは、感謝の念に堪えません。
無我夢中であっという間の1年間でしたが、10,185人もの新規患者さんにご来院頂きました。たくさんの方々に当院を頼って頂けたことを大変嬉しく感じております。
振り返ってみると、開院した時期は、新型コロナ感染症流行第8波の真っ只中でした。発熱外来として導線を分けてはいるものの、耳鼻咽喉科には咳や咽頭痛などの患者さんが多く受診されますし、コロナだからと言って熱が出るとは限りませんので、感染のリスクがある中で柔軟な対応をしてくれたスタッフにはとても感謝しています。
クリニック設立にあたり、医療面ではこれまでの経験が活かせましたが、建築やシステム構築、税務労務管理など、これまでは医療しかしてこなかった自分にとっては苦労する点が多かったです。それでも、社会人生活20年を経て新しい分野に挑戦することは、大変ながらも新鮮で楽しい経験でした。
開院前からこれまでに、患者様にとって受診しやすい環境を目指し、予約システム、Web問診、アプリ決済、非現金決済など、利便性の高いシステムを積極的に導入してきたつもりです。
最も頭を悩ませたのが、予約方法です。耳鼻咽喉科は患者数が多くなりがちで、診察時間が患者さんの病態ごとに大きく異なるため、順番待ち予約(早いもの順のシステム)が一般的であるとされていましたが、順番が予測しにくいというデメリットがあります。そのため、早めに来て院内でまったり、近くに来ておいて時間をつぶすなどの対応が必要になることがあります。当院は多くの患者さんが待てるほど広くはありませんし、建物の周囲にも時間が潰せる場所はありません。何よりいつ呼ばれるのかが分からないと、忙しい方など1日の予定が立てにくいので、時間予約にしようと決めておりました。かといって、予約システムをうまく利用することができない患者さんを蔑ろにできませんので、予約の方を優先しつつ、予約なしも受け入れる形で運営しております。
ハード面(施設、システム)、ソフト面(診療、接遇)の両方でより良いものを提供できるように日々努力しておりますが、まだまだ改善の余地は多いと考えます。現状に満足することなく、今後も様々な部分を改善していこうと考えております。定期的に患者様アンケートを実施しておりますので、お声をお聞かせいただければ幸いです。
当院では「こんなこと聞いてよいのかな?」「こんな症状で受診してよいのかな?」は存在しません。もちろんすべてのお悩みを解決することは、なかなか難しいこともございますが、何でもお気軽にご相談頂ければ、精一杯の対応をさせて頂きます。
2年目の池袋ながとも耳鼻咽喉科も、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
院長 長友孝文